みんなはっぴぃ 21

back  next  top  Novels


「すごいな、さすがアーティストだ!」
「ドアに飾ってきまーす」
 リビングの真ん中に置かれた大テーブルでは、浩輔と悠が料理の盛り付けで躍起になっている。
「なんや、ディケンズとかホームアローンの世界やな」
「そう、それ! ホームアローンなクリスマスってのが、このパーティの趣旨なんですよ」
 小林の口から飛び出した言葉に、悠たちを手伝いながら藤堂がわが意を得たとばかりに頷いた。
 披露宴かと思うほどの大きなケーキには蝋燭が灯され、ライラックというロゴが入ったナプキンの上にはいろいろなチョコレートやチョコレート菓子が並ぶ。
 料理は中華あり、フレンチあり、イタリアンありと多国籍風で、お寿司まである。
 それから何といっても大きな七面鳥だ。
 それらすべてがマイセンだかなんだかの皿の上に盛りつけられ、きれいなカッティングのグラスや銀製のカトラリーなどがテーブルに並んでいた。
「おお、すげー、ドンペリの山だっ!」
 高津がさっき届いた宅配便の箱を開けて叫んだ。
「さやかさんからだ」
 浩輔が覗き込み、差出人を見て言った。
「俺も、何か、てったおか」
 リビングの壁に飾られた、藤堂とアイちゃんを描いた百五十号の絵を見ていた小林は、テーブルのセッティングを手伝っている良太に声をかける。
「え、いいですよ、もう、セッティングだけだし」
「けど、ほんま、俺、なんも持ってこんときてもうたしな」
「俺だって、交換プレゼント、だけですよ」
 すると、腕まくりをした手が背後からすっと伸びてワインやシャンパンのボトルをテーブルに載せた。
「何も気にしなくていいんですよ。楽しんでください。スポンサーは河崎に任せとけばなんで」
 藤堂は小林ににっこり笑った。
「あ、そっか!」
 急に小林が声を上げた。
 


back  next  top  Novels

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ