みんなはっぴぃ 39

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     ACT 11

 
 静けさを取り戻したリビングでは、クリスマスのアイテムたちだけが楽しげに輝いていた。
 人の波が一気に引いてしまうと、妙な寂寥感が残る。
 大テーブルもきれいに片付き、何事もなかったかのようだ。
 食器類も棚にきちんと並べられている。
 食器類やキッチン用具は、前の部屋からも何とか持ってこられたし、今夜は充分それが役に立った。
 藤堂はソファに腰をおろし、悠とアイちゃんの帰りを待っていた。
「もし、悠ちゃんがここから出て行ったら、かなり寂しいだろうな」
 今までにつきあった相手の中にも、藤堂のとっぴな発想についていけないというコもいた。
 確かに、藤堂は常人とは違うところもあることはあるのだが。
「達也に比べたら、俺なんかてんで普通だ」
 河崎と比べても何にもならない、ということは、この際考えてはいない。
 振られたことは数知れずだが、一緒に暮らした相手は今までかつてない。
「悠ちゃんはもうここにいるのがいやなのかな」
 悠には新しい絵の具や筆をたくさんプレゼントした。
 悠が一番喜ぶと思ったからだ。
 ただ、例えどんなに喜んでくれたとしても、物では人の心は動かせない。
「無理強いしても意味はない」
 そう、去る者は追わず、今までの藤堂はあっさりとしたものだ。

 


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