「とぼけようたって、そうはいかねーぞ! あんたが美人好きなのなんて、百年前からわかってんだよっ! 美人と見るとニタニタしやがって! 悦子にまで……」
藤堂は掴んでいる腕をグイ、と引き寄せる。
「ほんとによく知ってるじゃないか」とにっこり笑う。
「そりゃ美人は好きさ」
「てめー!!!」
「でも可愛いコにも実は目がないんだ」
藤堂はジロっと睨みつける悠の目を覗き込む。
「悠ちゃんみたいな、ね」
「う、やめろ! 寄るな!」
喚いている悠の唇をゆっくり塞ぐ。
なんだ、そうだったのか。
わかってみれば他愛ないことだ。
悠が小林くんを妬いてたなんて。
それなら、何の遠慮もいらないわけだ。
何度かキスを重ねると、やがて悠の体から力が抜けていく。
「いい子だ。じゃあ、ベッドで温まろう」
「いやだ」
まだぐずぐず言っている悠の手を引いて、藤堂は寝室に入っていく。
「さあ、脱いで脱いで」
藤堂の手はするりと悠のセーターを脱がせてしまう。
「あ、ばか、やめろって」
「ふ、わかったよ。そんなにいやならもうしない」
つと離れる藤堂の指。
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