それに、仮に残ったところでバイトは必須だ。
「わかったって、そんな深刻に考えるこたあないって、ハル。そんなこともあるかも、ってことだ。それに、ホレ、ちょっとしたヤキモチくらいなら、かえって男は喜ぶかもよ? あ、いや、まあ、お前も男だけどヨ」
高津は当初の問題に立ち返って、今度は慌てて悠をとりなそうとする。
いつまでも続くなんて思ってはいない。
だから、リュック一つで、いつでも部屋を出て行く覚悟はある。
悠は思う。
幸せはいつか消えるもの。
そんな言葉が、祖父母が相次いで亡くなってから頭の隅から離れない。
けれど、幸せな思いは消えることはない。
心の中にずっと住み続ける。
藤堂との日々もいずれ、そんな思い出の一つになるのかもしれない。
ま、そん時はそん時だろ。
「くだくだ言ってね~で、早いとこ片付けちまおうぜ、高津。時間なくなっちまう」
「お、おう。んじゃ、俺、このサンタとか天使とか飾っちゃうね」
急に張り切りだした悠に怪訝そうな返事をしつつ、高津はクリスマスアイテムを箱から取り出し、部屋の装飾にとりかかった。
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