サンタもたまには恋をする 21

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「作品展の案内状ですか? いいですよ。ホームページに飽きてきたとこだから」
 早速案内状のデザインを頼まれた浩輔は藤堂を見て、「何か、楽しそうですね」と言う。
「まあね、この作品描いた学生が、なかなか面白いんだ。作品もいいよ、さっきデータをサーバに落としたから、見てみな」
「あ、これですか、ああ、いいですね、ボッティチェルリを思わせる空気感? 技術もかなりハイレベル。このブルー、いいなあ」
 ファイルを開いて浩輔も納得する。
「だろう?」
 浩輔の言葉に、藤堂はまるで自分のことのように誇らしげに頷く。
 あれだけたきつければ、かなり負けず嫌いらしいし、きっといいものを創るに違いない。
 早く絵を見たい。
 あの蒼が、何だろう、ひどく気になる。
 あの真っ直ぐな黒い瞳の見つめる先が……。

 


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