「よし、行くか」
嬉しそうに尻尾を振るアイちゃんを連れて悠は外に飛び出した。
アイちゃんの世話は藤堂との約束だし、きちんとすませなくちゃ。
でなくても、アイちゃんといると心が和む。
だが、わけのわからないもやもやに心を占領されて一向に筆が進まないまま、また夜が来た。
「何なんだよ、どうしたってんだよ……俺」
筆を放り出すと、悠はソファベッドにひっくり返った。
斜め向かいにある、いつも藤堂がアイちゃんをブラッシングしたりして寛ぐソファには今、アイちゃんだけが眠っている。
急にひどく寂しくなって悠は毛布の中にもぐりこんだ。
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