ドアを閉める時、勝浩が西本に声をかけると、
「Copy!」
と返事が返ってきた。
西本には悪いけど、誰が一番多くても、どうでもいいこと。
桜の木の下を初めて二人で歩く。
気づかれなかったと思うが、幸也に帰ろう、なんて言うのに、本当は心臓バクバクだったのだ。
勝浩はしばらく息をすることもできず、足音を聞いている。
「ここの桜、春になるとすげーよな。こんだけ大きいの、あんまり見ないな」
「…そうですね」
幸也に話題を振られて勝浩は空を見上げ、ようやく息を吐く。
「勝浩、どこ受けるの?」
「え?」
「大学。T大受けるのか?」
「まさか、俺はK大あたりで」
「ふうん、十分いけそうなのにな」
「とんでもない」
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