いつか逢えたら 20

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 いつの間にか街の中に入っていて、もう次の角で幸也と道が分かれる。
「じゃな、また明日」
「あ、マフラー」
「ああ、いい。お前にやるよ。その代わり、風邪治せ」
 幸也はそう言って手を振った。
 その後姿を見つめながら、勝浩はしばらくそこに立ち尽くしていた。
 なんてこった!
 こんなバレンタインデーって、あり?
 今まで生きてきて一番、幸せな日かもしれない。
 勝浩は幸也がくれた黒いマフラーを握り締める。
 

 

 

 
 三月になれば、幸也はこの学園を去るだろう。
 もしかしたら、もう、永遠に逢うことはないかもしれない。
 ―――――でも、
 いつかもし、再び幸也と出会うことがあったら、その時は自分の気持ちを言えるかも知れない。
 例え、もうどうにもならないとしても。
 その頃なら、時が、きっと彼の心を癒してくれているだろうから。
 いつか、もし逢えたら―――――――――――。


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