Born to be my baby-デレクとルカ41

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 ヘリコプターに乗り込んだのはデレクとドランを含めて五人。
 長い髪を後ろできっちりまとめ、タクティカルスーツにボディアーマーで武装したドランの手には狙撃銃があった。
 フランス系アメリカ人のドランはアメリカ空軍あがりで、狙撃に関して一時は彼女に敵うものがなかったほどの腕前だったはずだ。
 CIRUに入ったのは祖父母がフランス在住だったこともあるらしいが、ロシア支局時代、彼女は直で動く数名の特殊部隊を持っていると、デレクは聞いたことがある。
 今、ドランとともに現れた無口で大柄な武装した三人の男たちはおそらくその部隊員だろうとデレクは見た。
 ラコストの下で二年、散々勝手をやってラコストの頭を悩ませてきたデレクだが、感傷に浸るまでもなく、今この状況がまだ実感がわかないでいた。
 オヤジの死をこの目で見たはずなのに。
 とにかく今はルカだ。
 ルカを追わなければ。
「ボス、ブリュイエール通のビルの屋上にたった今ヘリが降り立った模様です」
 イヤホンマイクを通して報告してきたのは、リヨン空港の周囲に配置されていた隊員の一人だ。
「やつら、降りたのか? ルカは?」
 思わずデレクは問いただした。
「五人ほど降り立ったようですが、誰かはまだ確認できていません。五人はビル内に入ったようすです」
 ジリジリイラつきながらデレクはそれを聞いていた。
 ようやくヘリコプターがリヨン、サンテグジュペリ空港内に着陸すると、デレクはエミリーから携帯に送られた空港からほど近いビルの位置を確認して、リヨン空港に待機していた車に乗り込んだ。
 ドランと部隊員三人は、オーフェルベックの乗る予定だとされるチャーター機が見える空港内ビルの屋上へと急いだ。

 


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