サブマシンガンを構えたまま精鋭部隊の三人はすぐさまチャーター機に向かって足早に寄っていく。
だがその時、ドランは嫌な予感がした。
「戻れ! すぐに戻れ! 機から離れろ!」
その声に反応して三人が戻りかけた、その時、爆音が響き渡り、冬の空が瞬時に明るく輝いた。
すさまじい爆音は商業施設の入ったビルの中にいたデレクにも聞こえた。
「ルカ!」
思わず叫んだデレクは、階段を走り降りる。
「デレク、やつら今、車に乗り込んだ! 追うぞ!」
その時、イヤホンマイクでネイサンが声を上げた。
ビルから走り出たデレクが乗り込むや、車はスピードを上げて黒いベンツのSUVを追った。
ところが、彼らの乗った車の後ろからスピードを上げてネイサンとデレクが乗った車の左に並んだのは同じく黒いベンツのSUVだった。
そして車体をぶつけてくる。
「なんだ、こいつ!」
ナビシートのデレクが振り返った。
「やべ! 伏せろ!」
並んだベンツの後部座席の窓が少し開いたと思うや銃口が突き出されるのが見えた。
ビシッ! ビシッ! と数発が撃ち込まれる。
サイレンサーで音が消されている。
ネイサンは車を蛇行させながら並んだ黒のSUVに逆に車体をぶつけた。
デレクはシートの間から銃で応戦する。
ところが次の瞬間、ウっといううめき声とともに、ネイサンの腕からだらっと血が流れた。
「ネイサン!」
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