「我々が来なくても、彼らが来ていたら、奴らは終わりだったかもな」
ベッカーは言った。
「礼を言う。敵だと言わないでくれて」
「どういたしまして」
アレクセイは答えた。
ロジァはヒューと一緒に研究所内の医療施設に運び込まれた。
局内には、医務室が三つある。
一つはE及びWエリアの間に、一つはS及びNエリアの間に、あと一つは、局長、副局長室、コマンドとCエリアの間にあり、Dr.グシュトラインが常時待機している。
医療施設はCエリアの一画にあり、そこには特殊医療プロジェクトも置かれ、十人程の医学者が詰めている。
二人はそこで銃弾摘出手術を受けた。
ロジァは打撲や擦り傷はあるものの、腕の方の怪我もそれほどではなかった。
ヒューの方は出血がひどく、研究所に向かう時、既に意識不明だったが、命に別状はなかった。
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