「余裕の上から目線発言」
茶々を入れたのは力だ。
「それは山本の方じゃないのか? だいたい、勝手に人にランクとか、高田が一体何したっていうんだよ」
とまた佑人がムキになると、「まあまあ」と坂本が両手で二人を制するような仕草で、フフンと笑う。
「成瀬みたくまともに正義感かざすやつって、返り討ちになる手合いだよな。向うは逆に固まっちまうから」
「成瀬も力も喧嘩すんなよぉ。でないと俺、どこに行ったらいいかわかんねくなっちまう!」
必死な顔で訴える啓太に、佑人も少し気を取り直す。
「そうそう、お前、何かあったらこのグループに逃げ込めばいいんだって」
「グループって………」
坂本に、勝手にひとまとめにされて、佑人は眉を顰める。
「今更だろ? まあ、珍しい組み合わせではあるけどな。成瀬なんか、こいつらに脅されて嫌々引っ張りこまれて、いいようにされてんじゃないかって、俺に聞いてくるやつもいたもんな」
そんな風に見られているらしいことも佑人は知っていたが、敢えて自分から訂正することもしなかった。
「こいつがそんなタマかよ」
力はバカにしたようにせせら笑う。
「そうそう、それは成瀬の表の顔だっつっといたけどな」
「え、……それってどういうことだよ!」
あまりの言いぐさに佑人は坂本に詰め寄った。
「おい坂本、啓太と同じクラスなんだろ? だったら仲良くしてやれよ」
そこへ東山がイライラと口を挟む。
「ああ、ほら、俺、クラスじゃ上位ランクだからさ。いいじゃん、成瀬が言うように、モラトリアムの中だからこその遊びと思えば」
「お前みたいに達観できるやろうじゃねんだよ、啓太は」
「だってどうせ卒業したら終わりなんだから。あっという間だぜ? 一年なんか」
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