「ったく、アスカ以上にしつけがなってないやつだな」
京助の言葉にすぐアスカが反応する。
「失礼ね、日向野なんかと比べないでよ。第一しつけがなってないとか、散々ガキ大将やってきた京助なんかに言われたくないわ」
「バスローブなんかでリビングうろつくなって言ってっだろ!」
「だって喉が渇いたから、キッチンに飲み物もらいにいっただけよ。それに、今さらみんな知ってるメンツだし」
それを聞くと、「俺ら男として見てもらえてない言うこっちゃな」三田村がボソリと言った。
「だってモデルの控室なんか、男も女も平気で裸で飛び回ってるわよ」
「ここは普通の人間の世界だってことを認識しろ」
サラダを一気に食べてしまった京助が呆れた顔をした。
「朝っぱらから理香みたいに、化粧でがっちりとか、ムリ」
「ちょっと、人をババアみたいに言わないでほしいわ」
理香まで参戦する。
「自分で言ってるんじゃない」
確かにスッピンジャージのアスカはどこが化粧ナシだと思うほど滑らかな素肌だ。
「一応化粧はしてなくても、化粧水美容液は欠かさないのよ。あたしはユキにこそ聞きたいわ。一体どういうお手入れしてんのよ!」
今度は千雪に飛び火する。
「そらもう、クリームに化粧水に美容液に、とかやってるわけないやろ。ああ、最近、石鹸から洗顔フォームにした」
「はあ? ナニソレ? その前は石鹸で顔を洗ってたってこと?」
「あり得ないでしょ?」
理香にも突っ込まれる。
「俺、面の皮が厚いねん」
三田村が一人受けて笑いながら、「ようわかっとるやんか」とバシバシ千雪の背中を叩く。
「痛いわ。それは俺がまるで厚顔無恥やとか言うてるみたいやんか」
「やからようわかっとるやんか。その上、その顔で口開くときっついから、言われた方は、グサグサナイフで刺されたみたく、もう立ち上がれへん」
「俺は理不尽なことは言わん」
「正当なことでも、お前が容赦なく口にすると、相手のダメージが大きいんや」
「せや。まあ、相手を見てもの言わんと。言うても響かん相手とか、逆に切り返してくる相手とか以外は堪え」
逆隣に座る研二も同調する。
「俺かて、誰彼かまわず糾弾するわけやないし」
くっくっくっと速水がその会話を耳にして笑う。
千雪はそれを見咎めて、「何笑ったはるんです?」と聞いた。
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