「……くっそ…!」
力が抜けて蕩けていく千雪はたかだか一日おいただけにもかかわらず京助を異様に煽る。
堪らず千雪の身体に入り込んだ京助は千雪の唇を幾度も吸いながら荒く腰を動かした。
「…んあっ……京……っ!!」
どこもかしこもが感じやすくなり、自分のコントロールもできなくなった千雪の中は貪婪に京助を欲しがった。
千雪の精神状態を第一にと京助にしては意識して性急に触れたりしないように注意を払ってきたのだが、お陰で千雪に対する飢餓状態がピークを迎えていた京助は反動で箍が外れ、さらに甘ったるい砂糖菓子のような千雪となれば喰らいつくすまで離すことができなかった。
翌朝の京助は、ベッドに千雪の要望通りの朝食を運んだり、本を持ってこい、タブレットを持ってこい、と命令する千雪の下僕と化していそいそと動き回っていたのは言うまでもない。
宮島教授から千雪に連絡が入ったのは昼近くのことだった。
「はい、話は京助から。はい、ほな三時に伺います」
京助の話した通り、律儀な宮島は留学のことで話したいが出てこられるかと言ってきた。
千雪は久しぶりに研究室に顔を出すことにした。
昼頃になると、気だるい身体を何とか動かせるようになり、着替えをした。
京助は朝から食事の用意、洗濯、掃除とせっせと動いている。
「先生とこ行く前にアパート寄ってくれ」
京助が送り迎えをするというので、千雪は当然のように言った。
教授から連絡が入ってすぐ、青山プロダクションの工藤からも電話が入った。
「どこかで寄ってくれ」
相変わらず工藤は有無を言わせない。
「今日、夕方なら時間ありますけど」
「じゃあ、待ってる」
工藤の電話を切ってからあとで青山プロダクションに寄りたいと言うと、京助は「何だ、あのやろう、また」と訝しむ。
「映画のことやろ」
千雪が言葉に京助はまた面白くなさそうにフンと眉を寄せた。
アパートに寄ると、京助はアパートの冷蔵庫などを片付けるからと残り、千雪はいつものジャージをクローゼットから取り出して着替え、メガネをかけてから、研究室に向かった。
宮島教授の部屋をノックすると、「どうぞ」と声がした。
「久しぶりだね。調子はどうかな?」
教授はにっこり笑って千雪を迎え入れた。
「随分遊ばせてもろたんで、ええ感じです」
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