みんなはっぴぃ 24

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「きいへん、言うたやんか、良太…」
「そんなこと言ったって…」
「やだ、何で、ユキがいるのよ!!」
 こそこそ言い合う小林と良太を見つけたアスカが叫んだ。
「いや、藤堂さんに誘われて…」
「もう、すっごい久しぶりじゃない。メリークリスマス!」
 次には小林に抱きつくアスカを見て、悠は、誰にでもそうなのだ、とは思うのだが。
 女優まで現れるなんて聞いていなかった。
 それは高津や悦子にしても同じことで、「びっくり、本物」と唖然としてアスカを見つめる。
 続いてまた鳴ったインターホンに、今度は藤堂が応対した。
「ちっす、飛び入り参加、OK? 藤堂さん」
「おや、ああ、どうぞ、今開けるよ」
 またしても聞き覚えのある声に、良太が振り返る。
「小笠原くん、呼んだの? 良太ちゃん」
「うっそ、何であいつが!」
「ああ、オフィス寄った時、あいつ、ちょうど撮影終わったとかっていたのよ。あたしが藤堂さんとこのパーティ行くっていったら、俺も行くから場所教えろって」
「ええ……?」
 困惑する良太にアスカが憮然として答えた。
「プレゼント持って行かなきゃ参加できないっていったら、慌てて買いに行ったみたい」
 でかい箱を抱えて現れた小笠原の登場に、高津は「げーーー」と苦々しい顔をする。
「なんだよ」
「あんなやつがきたんじゃ、勝ち目ないだろ、ハル」
 何しろ、若手俳優の人気度トップクラス、CMの数もぐんと増えたイケメン小笠原裕二だ。
 どうやら、高津は直子と一緒に来た女の子と仲良くなりたかったらしい。
「合コンじゃねんだから」
「そりゃ、そうだけどよ」
 当然のように、悦子はもちろん、他の女の子たちの視線は小笠原に集中する。
 やがて邪魔にならない程度のクリスマス曲が流れ、藤堂の「メリークリスマス」を合図に、シャンパンで乾杯すると、一斉にみんながテーブルの上の料理に向う。
 そんな中、面白くないのは悠も同じだった。
 何でこうなるんだよ。
 やってきたのは美人ばかりだ。

 


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