サンタもたまには恋をする 67

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 さらに横浜新道から国道一号へとやってきた藤堂は新湘南バイパスを通り、海を横目に一三四号線でスピードを緩めた。
 どこだ? 
 そのまま写したとは思えないが、あの海岸はどこかにあるに違いない。
 車を走らせながら、藤堂は悠が絵に描いた砂浜を探した。
『鵠沼のじいちゃんばあちゃんの店』、確かそんなことを言っていた。
 そろそろ日も暮れかかっている。
 どこにいるかなんてわかりようもないのに。
『俺の庭だぜ、庭』 
 それでも、何としてでも悠を見つけるつもりで、藤堂はあちこち走り回った。
 太陽が今にも沈みかけるその時だった。
 海岸に佇むシルエット。
 見間違えはしない。
 あれは―――!
 冬の海は静かな波を湛えて悠を迎えた。
 冷たい風が頬に突き刺さるようだ。
 悠はマフラーを巻きなおし、肩を竦めて歩き出す。
 何だか、何もかもが色褪せてしまった。
 卒業なんかどうでもよかった。
 いいや、またこの町で生きていけば。
「悠!」
 空耳だと、悠は思う。
 こんなところに都合よく、藤堂がいるはずはないから。
「悠!」
 悠は足を止めた。
 まさかと思う。
「悠、待て!」

 


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