もし、あのボールペンだとすると、もちろん指紋で工藤がヒットするだろうし、指紋がなくても文字から辿れば、良太に辿り着いてしまう。
「何か、あった? まさか、夕べの京都の事件と何か関係あるわけじゃないよね?」
さすがに鋭い藤堂のことだ、すぐに事件のことを口にした。
この際、信用のおける藤堂だからと、簡単に事情を説明した。
「うーん、またしても工藤さんを陥れようとしているってか。わかった、俺もさり気なく店に聞いてみるよ。警察から何か聞かれたかどうか」
「よろしくお願いします」
任せといて、と言って藤堂は電話を切った。
相変わらず工藤からは何の連絡もない。
気もそぞろに着替えをした良太は慌ててオフィスに降りた。
「おはようございます」
いつものように鈴木さんと挨拶を交わして良太はデスクについた。
「お疲れみたいね。夕べ遅かったんでしょ?」
鈴木さんはコーヒーをデスクに置いた。
「ありがとうございます」
疲れてはいたが、連ちゃんで飲んで夜中になったことなど吹っ飛んでいた。
良太はもう一度、千雪から送られた画像を見たが、藤堂が言ったような、20xx.12.24/PLUG-IN、という文字は確認できなかった。
というより、製造番号のようなこの数ケタの数字しか、ボールペンにはなかったんじゃないか、と思う。
であれば、このボールペンは工藤のものではないはずだ。
相変わらず工藤からは何の連絡もない。
気もそぞろに着替えをした良太は慌ててオフィスに降りた。
「おはようございます」
いつものように鈴木さんと挨拶を交わして良太はデスクについた。
「お疲れみたいね。夕べ遅かったんでしょ?」
鈴木さんはコーヒーをデスクに置いた。
「ありがとうございます」
疲れてはいたが、連ちゃんで飲んで夜中になったことなど吹っ飛んでいた。
良太も文字のことなどうろ覚えで、あの画像のボールペンにはどこか別のところに、藤堂の言った文字が刻まれているかもしれないし、もしかしたら誰かが工藤からボールペンを盗み、それを殺人現場に置いて、工藤に罪を着せようとしただろうことが許せず、良太は憤りを抑えることで精いっぱいだった。
誰かなんてことはもうわかっている。
若頭の息子の大石だ。
大石健一郎、インテリヤクザで荒っぽいことは傘下の手島にやらせていたらしい。
おそらくこいつだと、良太は断言できた。
だが一体どうやって、工藤のボールペンを盗んだんだ?
うーん、そもそも車をぶつけてきたり、酒場で見え透いた小芝居をしてみたり、そういったこと自体はどうでもいいことだったのだ。
いや、工藤にまた濡れ衣を着せるための伏線?
って、どういう意味を持つんだ?
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