そろそろ起きないと、猫たちのお世話をしてシャワーを浴びて着替えて、何か食べて。
夕べコンビニに寄るのを忘れたから、何かあったっけ。
栄養ゼリーくらいあった気がする。
だが動こうという思いとは裏腹に、身体はなかなか動いてはくれなかった。
大体、そもそもの元凶はどこ行った!?
シャワーでも浴びているのか。
いつもなら、朝はとっくに起き出して身支度を整えてたったか部屋を出ていく工藤が、今朝に限って再戦してきやがったのだ。
あんの、クソオヤジ!
心の中で思い切り罵倒してみるものの、うっかりオヤジの手管に乗せられて、口ではやめろと言いつつも身体の方はすぐに反応してしまった。
昨夜工藤に弄られた身体は蕩けきっていてちょっとの刺激にも面白いように震えて、過ぎるほど感じまくっていたのは良太自身なわけで。
うううう……
己の痴態がフラッシュバックしたりすると、わあああっと叫びだしたくなる。
今さらながらなのだが。
と、ドアが開く音がした。
「そろそろ起きろよ」
ちぇ、何が起きろよだ! 涼しい顔してこのエロオヤジ!
良太がどこか行ってたのだろうかと工藤を見ると、工藤はテーブルの上にコンビニの袋を置いた。
え????
よもや、工藤がコンビニ行って買ってきたってか?
天変地異の前触れかよ!
ちぇ、だからって、こんなことで懐柔されないからな。
だが良太はコーヒーのいい香りにつられてベッドから這い出すと、ちょうど手近にあったバスローブを羽織り、よろよろとテーブルに辿り着く。
足腰たたないってこういうことをいうんだ~。
妙に納得しつつ、良太は傍らの椅子に座り、コンビニの袋からコーヒーとサンドイッチを取り出した。
見た途端、空腹を思い出して、「いただきます!」とばかりにサンドイッチの袋を開いて、一つをパクリと齧る。
このコンビニは定番のBTLサンドイッチが美味くて、良太もよく買っている。
あっという間にペロリと平らげて、ちょうど飲み頃のコーヒーを飲む。
「足りないならそっちも食え」
良太の向かいに腰を下ろした工藤がコーヒーを手に取りながら言った。
「いいえ、工藤さん食べてください。ごちそうさまでした」
コーヒーを飲み干した良太は、ソファに置いてあった自分のリュックを見つけて肩に引っ掛け、カップやゴミを手にドアへと向かう。
「おい、大丈夫か?」
苦笑を交えたセリフに、良太は意地になって「大丈夫です」と返す。
ドアを開けるといきなり強風に煽られ、良太は思わず目を閉じる。
「何だよ、この風~!」
風に八つ当たりしながら、隣の部屋のドアを開けた。
わらわらと走り寄る猫たちを見ると、ホッと和まないではいられない。
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