あれからずっと、そんなことばかり考えていて、今朝も時間を間違えてしまったのだ。
しかも、今朝、工藤の姿を見た時は、やっぱりだめだった。
何とか撮影できただけでも、超ラッキーだと思った。
そんな時に起きたあの事故。
あの時の工藤のようすから、直感的にわかってしまった。
小林千雪じゃない、工藤は広瀬良太をひどく大切にしているのだと。
「そうなんだ、工藤さん………」
何となく、それはすっと心に入ってきた気がする。
しかもどうやら、アスカもおそらく関係者も周知のことなのだと思い知らされた。
「そうなんだ……」
本谷はまた一つ呟いて、さみしく微笑んだ。
何だか久しぶりに随分寝た気がするな。
良太はぼんやり目を開けて、そんなことを思った。
最初に白い天井が目に入った。
白い? 天井?
「いってえっ!」
慌てて起きようとして、腕が痛くて悲鳴を上げた。
しかも頭も痛い。
手をやると何か巻かれている。
ということは包帯しかない。
「何が、何で……?!」
「うるさいな、おとなしく寝てろ!」
耳タコな怒鳴り声に振り向こうとして首も痛かったのだが、そこに案の定な男が座っているのを確認すると、良太はゆるゆると枕に頭を沈めた。
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