「そうですか、差し出がましいことを申しました。お見舞いを頂きました件につきましては工藤にも申し伝えて、後ほど御社の方へご連絡させますので、よろしくお願いいたします」
浜野が再度深く頭を下げてオフィスを出ていくのを見送って、良太は、はあ、と大きくため息をついた。
「何でこんなもん受け取ったんだ、とか、俺が工藤さんにどやしつけられそうじゃん」
鈴木さんはフフフと笑った。
「仕方ないわねぇ、一度差し出したものだし、引っ込みもつかないでしょう。三百万くらいかしらね」
「え、すご、鈴木さんわかるんですか?」
熨斗を付けた紙包みを見ながら推測した鈴木さんに、良太は驚いた。
「まあね、長年経理やってますからね」
「本谷さんのギャラにプラスして返してしまえばどうですかね」
「そうねぇ、とりあえず、工藤さんに相談してみた方がいいでしょう」
「ですね。あ、でもこっちの高そうなメロンの方はもらっちゃっていいのかな」
「ですね。あ、でもこっちの高そうなメロンの方はもらっちゃっていいのかな」
「いいんじゃない? せっかくミタエンタープライズがお見舞いに下すったんだから。冷蔵庫にいれておきましょうね」
鈴木さんは高そうなメロンの箱二個セットを持ってキッチンに行った。
「ついでにお茶にしましょうか」
キッチンから鈴木さんが聞いた。
「ありがとうございます」
下柳からも当分こっちには来なくていいと言い渡されている良太だが、京都に行く前に一度スタジオを覗いてみようとは思っている。
窓に近いソファにお茶を持って行くと、お土産のどら焼きを食べながら二人でまったりとお茶を飲む。
そんな時間を過ごすのも久しぶりだ。
するとフフフ、と鈴木さんが思い出し笑いをした。
「どうしたんですか?」
「ほんと夕べは良太ちゃんの快気祝いとか勝手に理由をつけて、皆さん割とはしゃいでお酒を飲んでらして。あ、でも良太ちゃんのことを心配して集まってくださったのは確かだし」
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