「いい年の男が胡散臭くなくてどうする」
「開き直りやがって……」
フンとせせら笑う男を良太は睨み付ける。
「宇都宮に迫られたって?」
いったいそんな話どこから聞いたんだ?
「……ご……ごめんなさいしたっ!」
「迫られただけか?」
いつぞやわざわざ秋山が工藤に報告してくれたのだ。
再三良太に近づいていた宇都宮がいよいよ良太に迫ったなどということを。
「何だよっ! プライベートには口挟まないんじゃなかったのかよっ!」
確かに、俺なんか追いかけているより宇都宮の方がいいんじゃないか、とか、したり顔で言ったがな、ひとみに何だかだ言われた時に。
そんなもの、実際宇都宮が良太に迫ったなんぞと聞かされてみた日には、もたついていた照明の新人に、つい必要以上に当たり散らしたわけだ。
「ビジネスには建前ってのがあるんだ。建前ってのはウソとは違う。覚えとけ……」
「何が……ビジネスだよっ!」
意図を持った工藤の指は良太の背中をさすりながら尻の方へと降りていく。
「…………っあ………!」
いつの間にか奥を探られて良太が声を上げた。
「……やだ……」
言葉とは裏腹に、さらに工藤が良太を昂らせるのをもう逆らうこともできない。
「……あんん……っ!」
寄せられる唇に懸命に唇を重ねて良太は工藤の背中に回した腕に力を入れる。
内側に入っている工藤が熱くて、良太は腰をくねらせる。
「…あんたじゃ……なきゃ、やだ………」
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