真夜中の恋人60

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 考えてもみ、もし仮に、俺ら好き合うたとして、世間ではそんなん通用せえへんわ。
 少なくとも、やさかのおっちゃんらを悲しませるようなことはでけん。
 男の俺とどうなるいうんや。
 先はわかっとったことなんや。
 それでも、あんなつらいのんはもういやや……
 京助みたいなタラシ、今のうちに別れといて正解や。
 のめり込んでから、別れるとか、ごめんや………
 気づくと夜景の明かりがぼんやりぼやけている。
 え………
 はたと頬に触れると濡れているのがわかった。
 知らず知らずのうちに泣いていたことを知って、千雪は慌てて手の甲で拭う。
 目を閉じるといつの間にか意識は遠くへと去り、次第に眠りに引き込まれていった。
 


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