考えてもみ、もし仮に、俺ら好き合うたとして、世間ではそんなん通用せえへんわ。
少なくとも、やさかのおっちゃんらを悲しませるようなことはでけん。
男の俺とどうなるいうんや。
先はわかっとったことなんや。
それでも、あんなつらいのんはもういやや……
京助みたいなタラシ、今のうちに別れといて正解や。
のめり込んでから、別れるとか、ごめんや………
気づくと夜景の明かりがぼんやりぼやけている。
え………
はたと頬に触れると濡れているのがわかった。
知らず知らずのうちに泣いていたことを知って、千雪は慌てて手の甲で拭う。
目を閉じるといつの間にか意識は遠くへと去り、次第に眠りに引き込まれていった。
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