売り言葉に買い言葉。後悔先に立たずなんてのもある。
後の祭り、なんて言葉も。
打ち合わせ、準備、あれよあれよという間に時間が経ち、良太は今機上の人なのだった。
あ~~~~~~~~あ…………………
何度ため息をついたか。
どうして俺ってこう、短絡的っつうか、猪突猛進っつうか…
今度という今度は自分に呆れるよ~
自分に価値がない、と工藤が言った、それに頭にきたというのもある。
さらに加絵という藤堂言うところの「美人な噂の未亡人」ときた。
「加絵といえばわかるわ」とか親しげに!
結局のところ、それだろう。
工藤とその加絵が再会したらどうかなってしまうかも!
で、つい、口が滑ったのだ。
俺がやります、なんて…
どうすんだよ~俺…CMなんて…
そんな器じゃないのにさ~
悶々としている良太の後ろの席では、工藤がじっと目を閉じていた。
アスカも秋山も眠っている。
やたら陽気な藤堂だけが、「ゲームする?」なんて良太に声をかけてくる。
製作会社の一行は、一足先に現地に飛んでいるらしい。
撮影に入ると、鴻池物産の人間もやってくるはずだ。
それぞれの思惑を乗せて、アリタリア航空7787便は、一路ローマへと飛び立った。
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