Vacances14

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 売り言葉に買い言葉。後悔先に立たずなんてのもある。
 後の祭り、なんて言葉も。
 打ち合わせ、準備、あれよあれよという間に時間が経ち、良太は今機上の人なのだった。
 あ~~~~~~~~あ…………………
 何度ため息をついたか。
 どうして俺ってこう、短絡的っつうか、猪突猛進っつうか…
 今度という今度は自分に呆れるよ~
 自分に価値がない、と工藤が言った、それに頭にきたというのもある。
 さらに加絵という藤堂言うところの「美人な噂の未亡人」ときた。
「加絵といえばわかるわ」とか親しげに!
 結局のところ、それだろう。
 工藤とその加絵が再会したらどうかなってしまうかも!
 で、つい、口が滑ったのだ。
 俺がやります、なんて…
 どうすんだよ~俺…CMなんて…
 そんな器じゃないのにさ~
 悶々としている良太の後ろの席では、工藤がじっと目を閉じていた。
 アスカも秋山も眠っている。
 やたら陽気な藤堂だけが、「ゲームする?」なんて良太に声をかけてくる。
 製作会社の一行は、一足先に現地に飛んでいるらしい。
 撮影に入ると、鴻池物産の人間もやってくるはずだ。
 それぞれの思惑を乗せて、アリタリア航空7787便は、一路ローマへと飛び立った。

 


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